エイプリルフールにおける命題(2008)

「自分にとっての最高の嘘を吐く」

 

 

その1 竜崎ことLの場合

竜「ラ、月君!」

月「何だ?竜崎」

竜「私、実はあなたの事が‥‥」

月「僕の事が?」

竜「私は、貴方の事が‥‥‥‥‥‥‥き‥‥‥‥」

月「き?」

竜「き、き、き‥‥‥‥‥‥‥‥‥き‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥き‥‥‥‥‥!」

月「‥‥‥‥(何を言おうとしているのか判ってて、じっと待っている)」

竜「‥‥‥‥‥‥‥きっ‥‥!」

月「あぁ、もう。じれったいなぁ。そんなんじゃ日が暮れて明日になっちゃうぞ。
  早く言ってすっきりしろよ」

竜「私は貴方の事がっ‥‥‥!」

月「ほらほら、僕の事が?何だって?」

竜「!‥‥‥月君の‥‥‥いけずぅぅぅぅ~~~~~~~!!!!!」

月「あ、逃げた」

脱兎ならぬ脱蛙のごとく泣きながら走り去る竜崎。

月「バカだなぁ。僕の事が嫌いだって言うくらい訳ないだろうに。
  僕なら竜崎が嫌いって、平気で言えちゃうな」

一同「‥‥‥‥‥‥
    (いやいや、一言でもそう言ったら、それを盾に絶対!竜崎を虐めさくるくせに!)」

ワタリ「L‥‥情けない」

 


惚れた方が負け。ヘタレ探偵には過ぎた命題だったようです。

 

 

★ ☆ ★ ☆ ★

 

 

その2 メロの場合

メ「おい、月」

月「ん?何だい?メロ」

メ「実は俺、月の事が‥‥‥‥」

月「僕の事が?」

メ「月の事が‥‥‥き‥‥‥‥‥‥‥‥」

月「き?(えっと、何だかこれと同じパターンがあったような‥‥)」

メ「き、き、き‥‥‥‥‥‥‥‥‥き‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥き‥‥‥‥‥!」

月「‥‥‥‥‥‥‥(あ~、困ってる困ってる。竜崎の時と違って可愛いなぁ)」

メ「俺はっ!」

月「俺は?」

メ「!‥‥‥チョコレートが大っ嫌いだっ!!!」

月「‥‥そう
   (あ、うまく逃げた。やったぁ~!って顔してる。やっぱり可愛いなぁ。
  チョコレートねぇ。まぁ、食に関するメロにとっての最大の嘘だろうから、一応セーフかな)」

月「だったら、もう二度とメロにチョコレートケーキは作ってあげない」

メ「えぇぇぇぇ~~~~~~~っ!!!???嘘っ!!!!!」

月「ハハハ、嘘だよ、メロ。
    冷蔵庫に今日のおやつのガトーショコラ入れといたから、一緒に食べよう」

メ「!わ~~~~い」

竜「月君!私の時とえらい違いじゃないですかぁっ!」

月「二十歳過ぎた男が泣き真似しても可愛くない!」

竜「あぅぅっ!月く~~~~~~ん‥‥‥!」

ワ「L‥‥大人げない」

 

どうやらキラ様はお子様には弱いようです(もしくはカエルいじめが大好きなようです)。

 

 

★ ☆ ★ ☆ ★

 

 

その3 ニアの場合

ニ「月さん。いえ、二代目L」

月「何だ」

ニ「どうして私の時だけ名前を呼ばないのですか?どうして『?』が付かないのですか?
  しかも微妙に棒読みで冷たい感じがヒシヒシとします」

月「そんな事はどうでもいいから続きを言え(お前の名前なんか呼びたくないからだよ)」

ニ「まぁいいです。この件は後でじっくり話し合いましょう。実は私、貴方の事が‥‥」

月「僕の事が?」

ニ「大大大大大大、大大大大大大大大大大大、大大大大大大大大大大大大大大大大大‥‥!
  大っ嫌い!!!!!!!です」

一同「!!!!!(うわぁぁぁ!言っちゃったよ。どうなっても知らないぞぉ)」

月「あっ、そう。ふ~ん‥‥‥
  (うわぁ、何か期待に満ち満ちた顔してる。しかも、微妙に竜崎に似てるし)」

ニ「返事を‥‥」

月「そっちより、もう一つの方で聞きたかったな、僕」

一同「‥‥‥‥‥‥(うっ‥‥出た!夜神月最大の武器!微笑み攻撃!!)」

ニ「もう一つの方ですか?」

月「そう、もう一つの方」

ニ「‥‥‥‥‥‥」

月「どうした?言えないのか?メロはちゃんと言ったぞ(チョコレートの方だったけどな)」

ニ「!‥‥あ、貴方は‥‥‥!」

月「僕は?」

ニ「貴方は、キラではありません」

月「ハハハ、今の聞いたかい?みんな。僕はキラじゃないそうだ。
  だったらニア、もう、僕の事は追っかけないでくれるかな?
  ストーカーは掃いて捨てるほどいたから今更だけど、やっぱりうざったいんだよね。
  それと今の証言、ちゃんと録音したから。後でやっぱり嘘でしたっ、てのはなしだぞ」

ニ「‥‥‥‥(はめられたっ‥‥‥!)」

ワ「L候補を考え直さねばなりませんな」(in天国)

 

経験の差でキラ様一歩リード。

 

 

★ ☆ ★ ☆ ★

 

 

その4 ワタリさんの場合

ワ「月様」

月「はい?(え?ワタリさんまで参加するの?いったいどんな嘘つくの?)」

ワ「実は私、前々から思っていたのですが‥‥」

月「はぁ‥‥(何だ?何を言って来るんだ?)」

ワ「L様のお婿さんに一番相応しいのは月様ではないかと。
  キラ事件が終わった暁には、月様にはぜひぜひ!L様のお婿さんになって頂きたい」

月「!‥‥‥そ、そうですか」

ワ「そうなんです」

月「(こ、この場合の嘘は『一番相応しい』なのか、キラ事件が終わった後』なのか、
   それとも『なっていただきたい』なのか‥‥一筋縄ではいかない嘘だ。流石はワタリさん!)」

ワ「いえ、お婿さん』の方ですから」

月「そっちなの!?え?ってことは、ぇ!!??」

竜「でかした!ワタリ!!!」

 

経験の差で、ワタリさん100歩リード。

 

 

★ ☆ ★ ☆ ★

 

 

その5 魅上照の場合

照「神ぃぃぃぃぃぃぃ‥‥‥‥‥‥!」

月「何だ(下僕)」

照「私には、神に嘘をつく事など出来ません~~~~~~~~~~~~~~!!!!!!!」

月「ほぉ?僕には嘘つき放題だと、そういう事か」

照「ち、違いますっ!!!!!!」

月「肯定するんだな」

照「!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

リ「あ~?テルの奴、泡吹いてぶっ倒れちまった。面白!」

月「ヘタレ検事が」

 

問題外だったようです。

 

 

★ ☆ ★ ☆ ★

 

 

その6 リュークの場合

リ「月ぉ。実は俺‥‥」

月「何だ?リュー君」

リ「実は俺、林檎が嫌いなんだ」

月「そう、判った。だったらもう二度と林檎は買ってやらない」

リ「えぇぇっ!?嘘っ!今の嘘!ほら、今日はエイプリルフールだから!!」

月「エイプリルフールが適用されるのは人間だけだ。死神のリュークには適用されない」

リ「そんなぁ~~~~~~~~~~~~~~っ!!!!!!!」

ミ「あ、リュークが砂になっちゃった。死神の新たな殺し方発見!」

月「計算通り」

 

キラ様、難なくリュークのデスノートゲット!

 

 

★ ☆ ★ ☆ ★

 

 

その7 海砂の場合

ミ「えぇぇ!やだよぉ、海砂、月には嘘つきたくないよォ」

月「判った。海砂は無理しなくていいよ」

ミ「月‥‥優しい‥‥‥」

LMN「贔屓の引き倒しです(だ)!!」

ワ「女性には優しく、紳士なら当然の事です」

照「流石は神っ!!」

一同「‥‥‥‥(お前が一番蔑ろにされてるから)」

 

ワタリさんによって五月蠅いワイミーズトリオ&Xキラ撤去。

 

 

★ ☆ ★ ☆ ★

 

 

その8 夜神月の場合

L「月君、逃がしませんよ」

月「逃げる?僕が?」

L「そうです。さぁ、言っていただきましょうか」

月「(くっ、竜崎の奴、カエルのくせに勝ち誇ったような顔をして‥‥
   どうせ僕が『竜崎なんか嫌いだ』と言えば、
   『エイプリルフールですから本当は私が好きなんですね』と言い返すだろうし、
   『竜崎が好きだ』と言えばエイプリルフールなんか無視して襲いかかって来るつもりだろうし。
   同じように『僕はキラじゃない』もしくは『僕がキラだ』と言っても、
   『自白しましたね。貴方の事は私が一生涯掛けて更生させます!
   さぁ、いざ行かん!私達の愛の巣へ!』ぐらい言いそうだし‥‥‥)」

L「さぁさぁさぁ!」

月「僕は‥‥」

L「僕は?(わくわく)」

月「僕は‥‥ポテチのコンソメ味が嫌いなんだ」

L「!‥‥そ、それは‥‥!(そう来たか!夜神月!!!!)」

粧裕「やだぁ、お兄ちゃんったらぁ。だったらもう二度と買って来ないわよォ」

月「ハハハ、うん、別にいいよ。
  ポテチのコンソメ味を食べなかったぐらいで死んだりしないから」

L「く、悔しいです~~~~~~!!!!」

 

やっぱり惚れた方が負けです、カエル探偵。

 

 

※設定はごちゃまぜ。まぁ、原作沿い?

 

 

 

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