「自分にとっての最高の嘘を吐く」
その1 竜崎ことLの場合
竜「ラ、月君!」
月「何だ?竜崎」
竜「私、実はあなたの事が‥‥」
月「僕の事が?」
竜「私は、貴方の事が‥‥‥‥‥‥‥き‥‥‥‥」
月「き?」
竜「き、き、き‥‥‥‥‥‥‥‥‥き‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥き‥‥‥‥‥!」
月「‥‥‥‥(何を言おうとしているのか判ってて、じっと待っている)」
竜「‥‥‥‥‥‥‥きっ‥‥!」
月「あぁ、もう。じれったいなぁ。そんなんじゃ日が暮れて明日になっちゃうぞ。
早く言ってすっきりしろよ」
竜「私は貴方の事がっ‥‥‥!」
月「ほらほら、僕の事が?何だって?」
竜「!‥‥‥月君の‥‥‥いけずぅぅぅぅ~~~~~~~!!!!!」
月「あ、逃げた」
脱兎ならぬ脱蛙のごとく泣きながら走り去る竜崎。
月「バカだなぁ。僕の事が嫌いだって言うくらい訳ないだろうに。
僕なら竜崎が嫌いって、平気で言えちゃうな」
一同「‥‥‥‥‥‥
(いやいや、一言でもそう言ったら、それを盾に絶対!竜崎を虐めさくるくせに!)」
ワタリ「L‥‥情けない」
惚れた方が負け。ヘタレ探偵には過ぎた命題だったようです。
★ ☆ ★ ☆ ★
その2 メロの場合
メ「おい、月」
月「ん?何だい?メロ」
メ「実は俺、月の事が‥‥‥‥」
月「僕の事が?」
メ「月の事が‥‥‥き‥‥‥‥‥‥‥‥」
月「き?(えっと、何だかこれと同じパターンがあったような‥‥)」
メ「き、き、き‥‥‥‥‥‥‥‥‥き‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥き‥‥‥‥‥!」
月「‥‥‥‥‥‥‥(あ~、困ってる困ってる。竜崎の時と違って可愛いなぁ)」
メ「俺はっ!」
月「俺は?」
メ「!‥‥‥チョコレートが大っ嫌いだっ!!!」
月「‥‥そう
(あ、うまく逃げた。やったぁ~!って顔してる。やっぱり可愛いなぁ。
チョコレートねぇ。まぁ、食に関するメロにとっての最大の嘘だろうから、一応セーフかな)」
月「だったら、もう二度とメロにチョコレートケーキは作ってあげない」
メ「えぇぇぇぇ~~~~~~~っ!!!???嘘っ!!!!!」
月「ハハハ、嘘だよ、メロ。
冷蔵庫に今日のおやつのガトーショコラ入れといたから、一緒に食べよう」
メ「!わ~~~~い」
竜「月君!私の時とえらい違いじゃないですかぁっ!」
月「二十歳過ぎた男が泣き真似しても可愛くない!」
竜「あぅぅっ!月く~~~~~~ん‥‥‥!」
ワ「L‥‥大人げない」
どうやらキラ様はお子様には弱いようです(もしくはカエルいじめが大好きなようです)。
★ ☆ ★ ☆ ★
その3 ニアの場合
ニ「月さん。いえ、二代目L」
月「何だ」
ニ「どうして私の時だけ名前を呼ばないのですか?どうして『?』が付かないのですか?
しかも微妙に棒読みで冷たい感じがヒシヒシとします」
月「そんな事はどうでもいいから続きを言え(お前の名前なんか呼びたくないからだよ)」
ニ「まぁいいです。この件は後でじっくり話し合いましょう。実は私、貴方の事が‥‥」
月「僕の事が?」
ニ「大大大大大大、大大大大大大大大大大大、大大大大大大大大大大大大大大大大大‥‥!
大っ嫌い!!!!!!!です」
一同「!!!!!(うわぁぁぁ!言っちゃったよ。どうなっても知らないぞぉ)」
月「あっ、そう。ふ~ん‥‥‥
(うわぁ、何か期待に満ち満ちた顔してる。しかも、微妙に竜崎に似てるし)」
ニ「返事を‥‥」
月「そっちより、もう一つの方で聞きたかったな、僕」
一同「‥‥‥‥‥‥(うっ‥‥出た!夜神月最大の武器!微笑み攻撃!!)」
ニ「もう一つの方ですか?」
月「そう、もう一つの方」
ニ「‥‥‥‥‥‥」
月「どうした?言えないのか?メロはちゃんと言ったぞ(チョコレートの方だったけどな)」
ニ「!‥‥あ、貴方は‥‥‥!」
月「僕は?」
ニ「貴方は、キラではありません」
月「ハハハ、今の聞いたかい?みんな。僕はキラじゃないそうだ。
だったらニア、もう、僕の事は追っかけないでくれるかな?
ストーカーは掃いて捨てるほどいたから今更だけど、やっぱりうざったいんだよね。
それと今の証言、ちゃんと録音したから。後でやっぱり嘘でしたっ、てのはなしだぞ」
ニ「‥‥‥‥(はめられたっ‥‥‥!)」
ワ「L候補を考え直さねばなりませんな」(in天国)
経験の差でキラ様一歩リード。
★ ☆ ★ ☆ ★
その4 ワタリさんの場合
ワ「月様」
月「はい?(え?ワタリさんまで参加するの?いったいどんな嘘つくの?)」
ワ「実は私、前々から思っていたのですが‥‥」
月「はぁ‥‥(何だ?何を言って来るんだ?)」
ワ「L様のお婿さんに一番相応しいのは月様ではないかと。
キラ事件が終わった暁には、月様にはぜひぜひ!L様のお婿さんになって頂きたい」
月「!‥‥‥そ、そうですか」
ワ「そうなんです」
月「(こ、この場合の嘘は『一番相応しい』なのか、『キラ事件が終わった後』なのか、
それとも『なっていただきたい』なのか‥‥一筋縄ではいかない嘘だ。流石はワタリさん!)」
ワ「いえ、『お婿さん』の方ですから」
月「そっちなの!?え?ってことは、嫁ぇ!!??」
竜「でかした!ワタリ!!!」
経験の差で、ワタリさん100歩リード。
★ ☆ ★ ☆ ★
その5 魅上照の場合
照「神ぃぃぃぃぃぃぃ‥‥‥‥‥‥!」
月「何だ(下僕)」
照「私には、神に嘘をつく事など出来ません~~~~~~~~~~~~~~!!!!!!!」
月「ほぉ?僕には嘘つき放題だと、そういう事か」
照「ち、違いますっ!!!!!!」
月「肯定するんだな」
照「!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
リ「あ~?テルの奴、泡吹いてぶっ倒れちまった。面白!」
月「ヘタレ検事が」
問題外だったようです。
★ ☆ ★ ☆ ★
その6 リュークの場合
リ「月ぉ。実は俺‥‥」
月「何だ?リュー君」
リ「実は俺、林檎が嫌いなんだ」
月「そう、判った。だったらもう二度と林檎は買ってやらない」
リ「えぇぇっ!?嘘っ!今の嘘!ほら、今日はエイプリルフールだから!!」
月「エイプリルフールが適用されるのは人間だけだ。死神のリュークには適用されない」
リ「そんなぁ~~~~~~~~~~~~~~っ!!!!!!!」
ミ「あ、リュークが砂になっちゃった。死神の新たな殺し方発見!」
月「計算通り」
キラ様、難なくリュークのデスノートゲット!
★ ☆ ★ ☆ ★
その7 海砂の場合
ミ「えぇぇ!やだよぉ、海砂、月には嘘つきたくないよォ」
月「判った。海砂は無理しなくていいよ」
ミ「月‥‥優しい‥‥‥」
LMN「贔屓の引き倒しです(だ)!!」
ワ「女性には優しく、紳士なら当然の事です」
照「流石は神っ!!」
一同「‥‥‥‥(お前が一番蔑ろにされてるから)」
ワタリさんによって五月蠅いワイミーズトリオ&Xキラ撤去。
★ ☆ ★ ☆ ★
その8 夜神月の場合
L「月君、逃がしませんよ」
月「逃げる?僕が?」
L「そうです。さぁ、言っていただきましょうか」
月「(くっ、竜崎の奴、カエルのくせに勝ち誇ったような顔をして‥‥
どうせ僕が『竜崎なんか嫌いだ』と言えば、
『エイプリルフールですから本当は私が好きなんですね』と言い返すだろうし、
『竜崎が好きだ』と言えばエイプリルフールなんか無視して襲いかかって来るつもりだろうし。
同じように『僕はキラじゃない』もしくは『僕がキラだ』と言っても、
『自白しましたね。貴方の事は私が一生涯掛けて更生させます!
さぁ、いざ行かん!私達の愛の巣へ!』ぐらい言いそうだし‥‥‥)」
L「さぁさぁさぁ!」
月「僕は‥‥」
L「僕は?(わくわく)」
月「僕は‥‥ポテチのコンソメ味が嫌いなんだ」
L「!‥‥そ、それは‥‥!(そう来たか!夜神月!!!!)」
粧裕「やだぁ、お兄ちゃんったらぁ。だったらもう二度と買って来ないわよォ」
月「ハハハ、うん、別にいいよ。
ポテチのコンソメ味を食べなかったぐらいで死んだりしないから」
L「く、悔しいです~~~~~~!!!!」
やっぱり惚れた方が負けです、カエル探偵。
※設定はごちゃまぜ。まぁ、原作沿い?