お盆の小話


「お盆の帰省ラッシュで渋滞‥‥
そういやぁ刑事になってから盆休みなんて取った事ないなぁ‥‥アハハ‥‥」
「松田!TVのニュースなんか見てないで働けっ!!」
「相沢さん、荒れてますね。どうしたんですか?」
「昨日家に電話したら、奥さんに冷たく『もう帰って来なくていい』って言われたそうです」
「おやおや、妻子持ちは大変ですね。そういう模木さんは?」
「‥‥‥私は独身ですので」
「だが、田舎に両親がいらっしゃるだろ。今年も休みをやれなくて済まんな」
「局長‥‥(ジ~ン)!いえっ、私は刑事ですからっ!!」
「‥‥(何やら夜神さんと模木さんの周囲だけ熱気が‥‥
    ‥‥向こうは向こうでギスギスした空気が‥‥)」
「それもこれも、お前が半日でも良いから皆に休みを許可していれば起きなかった事だ」
「月君、私の心の中を読むのはやめてくださいと、何時も言ってるでしょ?」
「お前の考えてる事なんて、読もうとしなくても丸判りだ。エセポーカーフェイスが」
「この私に対してそんな事が言えるのは月君だけです。流石は私の未来のパー‥‥」
「僕は父さんのような刑事になるのが夢だ。
 間違っても!ぐうたら探偵の助手になる気はない!!」
「いえ、助手ではなくダー‥‥」
「キラ事件が解決したら、お前との縁はすっぱり!切らせてもらう」
「よく言った!月!!お前の操は父さんが絶対守ってやるからなっ!!!」
「父さん、何時も言ってるだろ?僕は男だから嫁には行かないって」
「何を言うっ!現実ここにそれを狙っている男がいるではないかっ!!
カエルの振りしたケダモノが~~~っ!!!」
「あ、僕も立候補していいですかぁ~?」
「松田ぁぁぁっ!!仕事しろ~~~~~~っ!!!」
「あ、相沢さん。携帯に着メロが‥‥」
「由美~~~!父さんはお前達の事を忘れた訳じゃないんだ~~~~~っ!!
 恵利子~~~っ!実家に帰るなんて言わないでくれ~~~~~~っ!!」
「父さん、母さんと粧裕にフォローしとかなくていいの?」
「わ、我が家はそんな事は‥‥!」
「母さんはもう諦めてるみたいだからいいけど、粧裕は微妙な年頃だから‥‥」
「ラ、月?」
「熟年離婚しても、僕の父さんは父さんだけだからね」
「月ォ~~~~~‥‥!」
「‥‥(局長、何だか微妙過ぎます‥‥)当分、独身のままでも良いかも‥‥」

 

 

★  ☆  ★  ☆  ★

 

 

「おや?月君、それは何ですか?」
「あぁ、夏だし、お盆だし。誰かさんのせいで何処にも遊びに行けないから、
 せめて気分だけは、と思ってスクリーンセイバーを変えてみたんだ」
「わぁ!花火だねっ、月君!」
「おぉ、綺麗なものだな。神宮外苑か?」
「‥‥由美~~~っ!来年こそは父さんと見に行こうな~~~~~っ!!」
「‥‥‥(ここに局長2号が)‥‥どうせなら彼女と行きたい‥‥」
「え?模木さん、彼女いるんですか?」
「竜崎!またそんな無神経な事を!!」
「「「‥‥微妙にフォローになってないから、月(君)‥‥」」」
「‥‥‥‥‥‥‥(どうせどうせっ!)」
「え?何しょげてるんですか?模木さん。松田さんよりもてるでしょ?
 警察庁に『モンチッチファンクラブ』があるって聞きましたよ。
 え?知らない?なんて勿体ない。
 大丈夫、ちょっと勇気だして婦警さんに声かければ職場結婚ぐらい楽勝ですよ」
「しょ、職場結婚‥‥!(ああぁっ!憧れのシチュエーションッ!!)」
「えぇぇ~~っ!?嘘~~~~~~~~っ!!
(そ、そんなっ!僕より模木さんの方がモテるだなんてっ!!
 し、信じられるもんか~~~っ!!!
 で、でも、月君が言ってるんだし‥‥まさか、本当に‥‥‥?)」
「モンチッチ‥‥(言いだしっぺはミサミサじゃなかったのかぁ!)」
「月!独り身の模木を心配してやるなんて、なんて優しい子なんだっ!
 父さんは嬉しいぞ!!」
「夜神さん。親バカすぎます‥‥」
「竜崎、あんまり父さんを刺激するな。
 ただでさえ夏バテ気味なのに、
 お前の余計なひと言で血圧がまた上がったらどうしてくれる」
「うぉぉ~っ!私の心配をしてくれるんだな~~っ!?父さんは嬉し‥‥‥!!」
「あぁ、ほらほら父さん、少し落ち着いて。花火の映像でちょっとは和んでよ」
「花火しかないのですか?つまらないですねぇ」
「お前に見せるためにダウンロードして来たんじゃない。僕が和むためだ。
 そうそう、夏祭りの映像もあるけど見てみる?父さん」
「由美~~~!来年こそは父さんと夏祭りに‥‥‥!!」
「松田。相沢さんを黙らせなさい」
「えぇぇっ!?無理ですよぉ、竜崎っ!」
「竜崎!松田さんに出来ない事をむりやりさせようとするな。
 お前のそれは嫌味を通り越してもはやイジメだ」
「「「(いや、だから、それフォローになってないから‥‥)」」」
「ラ、月君‥‥!僕の事を心配して‥‥‥(ジ~~~~ン)!!」
「松田~~~っ!私の眼の黒いうちは‥‥!!」
「はいはい、判ってるから(ってか、僕は男だから嫁には行かないってば)。
 ほら、父さん。盆踊りの映像。これ見てちょっとで良いから和んでよ」
「おぉぉつ!この夜店を覗き込んでいるのはうちの由美ではないか!?
 浴衣姿が最高に可愛いぞぉぉぉぉっ!!」
「相沢さん‥‥見た目以上に疲れてたんですね‥‥」
「この綿飴を持ってる子は粧裕か?粧裕なんだな!隣の男は何処の誰だぁ~~~~っ!!
「父さん、それ赤の他人だから‥‥」
「この1024×768の中に何組のカップルが‥‥(く、悔しいぃぃ‥‥)」
「松田‥‥なんて哀れな‥‥‥‥ところで月君。私、急に綿飴が食べたくなりました」
「はぁ?何を言ってるんだ?竜崎」
「貴方の皆に半日休暇を与える、という案を採用しようかと」
「それで?自分はこっそり何処かの夏祭りに出掛けて行って綿飴食べようって?」
「もちろん月君も一緒です」
「手錠はどうする」
「浴衣を着て恋人繋ぎをすればばれません。夜なら特に‥‥」
「誰が行くかっ!」
「今更恋人繋ぎを恥かしがるだなんて、結構月君も初なんですね」
「お前と恋人繋ぎをした覚えはない!それに、僕が行きたくない理由はそれじゃない!」
「え?じゃぁ、何が理由なの?月君」
「考えても見てください、松田さん。
 この竜崎が綿飴を食べるんですよ?この、ぐうたらカエル探偵が!」
「甘い物が好きだから二つも三つも買いそうだな」
「買うに決まってるじゃないですか!二つ三つ?甘いですよ、模木さん。
 両手に二つづつ!そして更に僕の左手にも二つ!!それぐらいは平気で買います!!」
「‥‥計六つ‥‥有り得ない話では‥‥」
「ふふふふふ‥‥流石は月君、私の行動を読んでましたか」
「不気味に笑うな!カエルのくせにっ!!
 お前が一人で綿飴買って食べる分には僕は何も言わない!
 だが!手錠で繋がれた状態でお前が綿飴を食べるのは断固阻止する!!」
「何だってそんな頑なに‥‥」
「こいつが綿飴を綺麗に食べられるはずがないからですよ!
 絶対!両手の飴を交互に食べて顔中飴でベトベトにするに決まってます!!
 顔だけじゃない!手だってベタベタです!!左手だけならまだしも右手も!!!
 そうなれば当然!竜崎の右手と綱荒れた僕の左手だってベタベタです!!
 そんなの、絶対絶対!!嫌です!!!!
 こいつにベタベタになった僕の手を舐められるだなんてっ!!!!!!!!!」
「ふふふふふふふふふふ、流石は月君。私の狙いに気付きましたか。
 やはり、私の永遠のパートナーは貴方しかいません」
「「私(俺)の目が黒いうちは息子(娘)は嫁にはやらんっ!!」
「あぁ‥‥局長2号が目覚めてしまった‥‥」

 

 

★  ☆  ★  ☆  ★

 

 

L「夏が終わりそうです‥‥」
M「は?いきなりどうしたんだ」
L「いえ。裸祭に参加できないまま夏が終わってしまったなぁ、と思いまして」
M「あぁ、そりゃ無理だって。
  此処の管理人、BLサイトと言いつつ妙にこっぱずかしがって、
  全然BL出来てないから」
N「そうですね。他のジャンルはそうでもないくせに、
  デスノだけは異様に恥ずかしがりますね」
L「というより、月君の裸がどうしても想像できないらしいのですよ。
  学生服かスーツ姿の月君しかイメージできないらしくて。
  それ以外は真っ白か真っ黒の飾りっ気なしの服。
  たぶん、12巻の白い表紙のせいでしょうねぇ。
  (あれも多少露出があるのですが、管理人の目には入っていなかったようですね)」
M「あ~、それ、俺も判る。俺もスーツ姿のキラしか思い浮かばない」
N「露出狂のニアとは思えない台詞ですね」
M「俺は露出狂じゃねぇぞ!」
L「いえいえ、管理人の貴方のイメージはそれですから」
M「ガ~~~~~~~~~ン!!」
N「素肌に皮ベストが悪かったみたいですね」
L「ちらりと腹が見えていたのもそれに拍車をかけたようです」
M「8巻か!?8巻の表紙か?あれがいけなかったのか!?」
L「所詮はイメージ、好みの問題ですから。
  此処の管理人は禁欲的なキラが好きなようですね。
  その反動で魅上はドM、高田はドSと勝手にイメージしてるみたいです」
M「俺は露出狂じゃねぇ~~~~~~~~~~~~!!!」
N「まだ言ってるんですか。いい加減諦めたらどうですか」
L「フッ‥‥貴方なんてまだいい方です。
  私なんて、管理人がこっぱずかしがってるばかりに、
  月君にチュウも出来ないヘタレにされてるんですから‥‥」
N「手も握れないドヘタレでしたね(『カササギは知らず』参照)」
L「ニアはそれ以前の問題でしょうが」
N「お笑いなら問題なしです」
LN「「‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥」」(暫し続く似た者同士の睨み合い)
松「あれ~?どうしたんですかぁ~、ワイミーズで寄り集まってぇ。
  また何か悪だくみですかぁ?」
LMN「「「来ましたよ、罰ゲームの裸踊り野郎が」」」
松「は?」
L「管理人にとって松田桃太と言う男のイメージは、
  罰ゲームで裸踊りをさせられる小者、という事です」
N「むっ?それで行くと、唯一このサイトで裸を晒せる人間という事ですか」
M「良かったじゃねぇか。この夏の主役だぞ(羨ましくも何ともないが)」
松「ワ~イ、何がなんだかよく判らないけど嬉しいで~す」
LMN「「「(バカめ)」」」
月「主役は松田さんじゃないよ。竜崎だよ」
L「!月君!!」
MN「「何ですと!!??」」
月「だって、裸祭と聞いて、管理人が一番最初にイメージしたのが『裸族』の竜崎だから」
L「裸族?何ですか、それ?」
月「え?だから、服は体を締め付けるから着ないって言うか、自然に帰れ?
  まぁ、見た目はこち亀の『海パン刑事』みたいな感じ?あれのスッポンポンバージョン」
M「ギャハハハハハッ!海パン刑事だって!」
N「品性下劣もいいとこですね」
L「クッ‥‥!人間、自然の姿が一番なんです!!」
月「でもって、管理人が考えたのが、日本の刑事達にホテルで初めて会うシーン」
松「あ、あまり考えたくないよ、僕‥‥」
月「それと、何時もの格好で椅子に座る裸族の竜崎」
MN松「「「‥‥‥‥‥‥‥ゲロゲロゲロ~~~‥‥‥‥」」」
月「こう、立てた両足の間から見えるヤシの木1本ヤシの実二つ?」
L「ラ、ラ、ラ、月君っ!何て事言うんですかっ!!はしたない!!!」
MN「「(管理人のこっぱずかしさが移ってるな)」」
松「ここは月君の裸で口直し‥‥グエッ!」
月「うふふふふ、裸踊り以上の罰ゲームが欲しいですか?松田さん」
LMN「「「(女王様降臨)」」」
月「という訳で、このサイトに関して僕の裸は永遠に有り得ないから」
LMN松「「「「管理人のバカヤローーーーー!!!!」」」」

 

 


※どんな設定なのかとんと判らないまま終わる

 


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